カーコーティング作業
お車の使用状況や保管環境はお客様により様々でボディーの塗装面の痛みやキズも一台一台異なります。コーティングご依頼時やお車お預かり時に、お客様のご利用状況や塗装面の状態を充分に理解、把握することがまずポイントです。
コーティング業者の施工場所は基本的に完全室内作業です。洗車から磨き、納車まで完全に密閉室内での一貫した施工となりますので安心です。隅々まで毎日きれいに清掃をされた室内でされます。
車磨きやガラスコーティングの詳しい施工内容がよくわからない、どんな施工内容?といった質問・疑問についてご説明します。※経年車の施工例で、状態により作業内容は変化いたします。例えば新車の場合、入念な下回り洗車、鉄粉除去、研磨(ポリッシング)等は不要となります。また業者によっては実施しない工程もあるかと思われますので予めご承知ください。
ボディーチェック
数種類のLEDライトやハロゲンランプ等で太陽光や蛍光灯では見えないキズをチェックします。お車引き取りの時点でお客様立ち合いのもと、お車の車輌状態(キズ、シミ、異物の付着、塗装の状態)等をチェックし、お客様のご要望に応えられるようにお客様と打ち合わせを行い、お客様に合ったメニューを作成してから作業に入ります。
外装パーツ等の取り外し
作業をスムーズに行なう為にナンバープレート、スペアタイヤカバー等を取り外します。車種により効率を考えて、手順等を考えながら進めます。
足回り洗浄
タイヤハウスや下回りの泥汚れを落とし、ホイールのブレーキダストを除去します。プロの真骨頂は足回りを驚くほどきれいにすること。皆様の悩みの種はこびりついたダスト等でしょう。フェンダーライナー部分は汚れが取れにくいし、あまり通常は触られない部分ですので一生懸命きれいにします。
シャンプー洗車
全体のホコリ等を十分に水で流し、専用シャンプーを良く泡だてボディーの汚れ、WAX等の油分を隅々まで洗い流します。ボディーに付いた水を拭き上げ、塗装状態をチェックします。(ホイール・タイヤハウスに付着した汚れ等も専用の溶剤で洗い、磨きに備えます)
鉄粉除去
塗装に付着しているブレーキダストや油汚れ(ピッチ・タール)、鉄粉等を、専用除去剤・粘土にて徹底的に除去します。
拭き上げ・エアーブロウ
ボディーをふきあげ、モールやグリルの細かくて拭き取りづらい部分(グリルの網部分やモールとボディーの隙間等)はエアーガンで水を吹き飛ばし水滴が残らないよう完璧に吹き上げます。
マスキング
ガラス、プラスチック・樹脂部分(モール等)、ゴム質部分、メッキ部分等ポリッシャー(機械)処理をしてはいけない部分は隈なくマスキングテープ、養生シートで保護します。
※樹脂部分等を養生しないでポリッシャーで磨くと、コンパウンドが付着して白くなってしまい、最悪元の状態に戻せなくなるケースがある為
研磨(ポリッシング)
中古車(経年車)のコーティング施工には研磨作業が何よりも一番重要であり、状況により研磨作業のみで1日以上掛かるときも多々あります。知識と経験のあるスタッフが一台一台慎重にそして確実に施工を進めて参ります。カーコーティングを施工する上で、コーティング剤の効果を最大限に発揮する為には、下地処理をしっかり行う事が1番重要な事だと考えております。
LEDライト等でキズを確認しながらボディーコンディションに合わせ磨きを行います。
ポリッシャー(機械)を使い、作業不可部分(際、隅)等の汚れを専用コンパウンド等で手作業にて落とします。ボディーの状態に合わせて、ポリッシャー(機械)をシングルアクション、ギアアクション、ダブルアクションと3種類のポリッシャーを使い分け、ポリッシャーに付けるバフもボディーの状態に合わせ、ウール素材の物と、低反発ウレタン素材の大まかには2種類を使い分けます。使用する研磨剤は、キズ取り用の超微粒子研磨剤数種類のうちの一つを使い、ボディー上面に付いたキズを取っていきます。キズ取りが終了したら、キズとり後のボディーの状態に合わせギアアクション、ダブルアクションと2種類のポリッシャーを使い分け、 ポリッシャーに付けるバフは、毛足の長いウールバフもしくはスポンジ素材の物を使用する。使用する研磨剤は、キズ取り用より細かい微粒子研磨剤を使い、ボディー上面のツヤを出していきます。
キズ取り、ツヤ出しが終了したら、ダブルポリッシャーを使い ポリッシャーに付けるバフは、ウレタン素材の物を使い、前磨き工程で付いてしまったバフムラ(オーロラ)を取り、更にツヤを出し、磨き工程終了になります。
マスキングの除去と洗車
研磨終了後、マスキングテープ等養生をすべて取り除きマスキングテープ付近に付着したコンパウンドをキレイに拭き取ります。全て拭き取ったら、ドアの淵・トランクの溝・タイヤ・タイヤハウス・ホイールなどを洗い最後に全体的にボディーを洗車し、エアーで水気を完全に吹き飛ばします。
脱脂・洗車
次工程でコーティング剤を塗布する際に、油脂分が残っていると、コーティング効力の低下につながるので、ポリッシング後に油分などをシリコンオフ等で除去し残ったコンパウンドを脱脂専用シャンプーで洗車し、コーティングの定着を良くしキズの最終チェックをします。これは効力を長時間持続させる為の重要な工程となります。
磨き工程後は、磨き工程で使用した研磨剤の残りカス 粉等がボディー全体に付着している為、洗車を行う磨き工程後の洗車では、アルカリ性の洗剤を使い 研磨剤の油脂分等を脱脂します。洗車後は、ボディー細部に水分がたまってしまい、その水分がコーティング剤を塗布する際にコーティング剤に混ざってしまうとコーティング剤の効力を低下させてしまうので、 エアーブロウでしっかり水分を飛ばします。
コーティング塗布
専用スポンジにコーティング剤を適量付け、 ボディーパネル毎にムラなくコーティング剤を塗りこみます。ここでは、コーティングの種類により工程が変化します。コーティング剤が揮発後、拭き残しの無いよう几帳面に拭き取ります。
拭き上げ
コーティング剤によって硬化開始が早い場合、1パネル塗布後すぐに固く絞ったマイクロファイバーと乾いたマイクロファイバーで、交互に拭き残しのないようにパネル全体に気を配りながら拭き上げます。
最終チェック
コーティング乾燥させ(コーティングによって時間が異なります)磨き残し、拭き残し、バフムラ等がないか、車輌全体を慎重にチェックして、コーティング作業終了です。チェックが完了しましたら、タイヤ及びタイヤハウス内の艶出しをして完了です。