ガラスコーティング

 

コーティング剤の違いにご注意を

ガラスコーティングと言っても、その主成分によって「ガラス」と「ガラス系」があることはご存じでしょうか。
コーティング剤の主成分である「ガラス」の配合割合によって、表現の仕方が変わってくるのです。
ガラス成分が主体のものは「ガラスコーティング」、ガラス成分も含まれているがその割合が低く、他の溶剤と混ざり合っていれば「ガラス系コーティング」です。ガラスコーティングで使用されるコーティング剤のほとんどは、有機物が含まれていません。無機質のガラスコーティングは被膜が硬いため、細かい傷が付着しづらく、効果が長期間持続します。一方、ガラス系コーティングは、シリコン、フッ素などの有機溶剤が含まれています。濃度や持続性はガラスコーティングに劣りますが、その分コストを抑えることが可能です。硬いガラス被膜が多く含まれている「ガラスコーティング」の方が、ボディへの定着性が強く、より長期間にわたってコーティング効果が持続するのです。

 

ガラスコーティングのメリット

最大のメリットは、効果が長期間持続することです。ガラスコーティングは、酸性雨や紫外線にも強いため、劣化しづらいのが特徴です。耐熱性にも優れており、エンジンの熱や炎天下で被膜が剥がれ落ちることもありません。また、洗車や鞄などの擦れで生じる小傷がつきにくくもなります。塗装面に成分が浸透するため、すでにある小傷も光の反射で見えにくくなります。汚れも落ちやすく、洗車が容易になる点もメリットです。

 

ガラスコーティングのデメリット

デメリットは、コストが高いことです。ポリマー系コーティングやガラス系コーティングは、ガラスコーティングに比べ持続時間は短いですが、その分コストを抑えられます。また、施工日数がかかる点もデメリットの1つです。ガラスコーティングは細かな洗浄や研磨作業を必要とするため、お店に依頼した場合は車を数日間預けなければなりません。仕上がりは依頼したお店の技術で左右するため、お店の見極めも重要です。

 

施工難易度の違い

市販されているガラスコーティング剤の多くは、「ガラス系」コーティング剤です。有機溶剤を含んだガラス系コーティングは、価格も手頃で、ご自身で簡単に施工できるメリットがあります。一方、ガラスコーティングは細かい洗浄や研磨などしっかりとした下地処理を要するため、熟練した腕や専門知識はもちろん、施工設備が必要です。施工が完了するまでに数日掛かる場合もあり、一般の方がご自身で行うことは困難です。

 

保管方法

雨などの汚れや紫外線に強いガラスコーティングとはいえ、年月と共に徐々に劣化してしまいます。そのため屋根付きの駐車場やガレージで車を保管することをおすすめします。しかし、このような保管場所が確保できない場合は、汚れを蓄積させないために定期的な洗車が必要となります。また、頻繁に洗えない場合は、ボディカバーで覆えば、雨や黄砂をガードすることが可能です。ただし、コーティング直後の数ヶ月間は乾燥を必要とするため、ボディカバーの使用は避けた方が良い場合がありますので、詳しくは施行した店舗にお問合せください。

 

洗車

当店でガラスコーティングを施工された場合は、必ず表面硬化をしてからお渡ししていますが、コーティング剤によっては完全硬化まで一ケ月ほどかかる物もございます。その場合には完全硬化するまでの間は機械洗車は絶対におやめください。 ガラスコーティングの被膜は徐々に時間をかけて固まっていくため、コーティングを硬化させるための時間が必要だからです。その後は1週間に1回が理想となります。必ずではないのですが、汚れは固着してしまうと取れにくくなり、花粉や鳥の糞などの場合はコーティング被膜や塗装自体がダメージを受けてしまい目立つシミになったりする恐れがあります。そのため、普通に乗っていた場合で考えると1週間に1回が理想です。洗車機でコーティングがすぐに剥がれることはありませんが、洗車傷が付く可能性はあります。また、泥が付着した場合や潮風に当たった場合などは、早めに洗車をおすすめします。
基本的にワックスがけは不要であり、水はけや光沢が気になった際は、お店でメンテナンスの相談をしてください。

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