カーコーティングのメリットとデメリット
愛車(新車・中古車を問わず)を熱や紫外線から守るためガレージや車庫屋根などもそうですが、カーコーティングは有効な手段のひとつです。
時を止めない限り、また公道等を走行させない限り経年劣化(酸化、消耗、色あせ、傷など)は避けられないものです。エンジンや足回り等の内部部品はもちろんのこと塗装やボディなど外装部品も同じです。
家屋と同じく車を取り巻く環境は空気、雨やほこり、鳥の糞、紫外線など塗装を劣化させるものばかりです。色の塗料だけだったのが透明のクリア塗装を施すなど車の塗装も進化を遂げていますがそれでも劣化は避けられません。それを少しでも遅らせる、軽減させることができるのがカーコーティングです。
コーティングの言葉通り、ボディをコーティング剤で包み込む、車の塗装の最上部にあるクリア層の上にさらに保護膜を作ることで、美しさを保つことができます。
カーコーティングのメリット
持続期間が長い
カーコーティングのメリットは、WAXなどと比較すると持続力が強く、耐久期間が長いことが挙げられます。その保護効果はコーティングの種類(主成分)にもよりますが、最近人気のガラスコーティングであれば平均して3年〜5年程度、走行環境や保管環境にもよりますが、長ければ10年程度持続することもあるとされています。
カーワックスの持続期間が1ヶ月程度、ポリマーコーティングでも3〜6ヶ月程度であることを考えると、ガラスコーティングの持続期間は群を抜いているといえます。メンテナンスが必要ですが、1度施工すればその後は長期に渡る効果が期待できます。
熱にも強く、長期間にわたって強力な保護効果が持続することから、近年では人気のコーティング方法となってきています。
水を弾いて洗車が楽になる
カーコーティングを施すと、ボディに付いた水が弾かれるようになります。カーコーティングには撥水性と親水性がありますが、撥水性の場合は水がボディ上で水玉になってコロコロと転がり落ちていきます。親水性の場合は水玉になりにくく、ボディになじんだ水が流れ落ちます。
いずれの場合もボディに付着した汚れが弾かれた水と一緒に流れ落ちるので、洗車が楽になります。水洗い洗車で汚れが落ちてくれるので、従来のようにスポンジでゴシゴシとこする必要もなくなります。拭き取りも簡単なので、洗車時間の短縮にもつながります。
また水を弾くことでウォータースポットなど雨水によるシミを防ぐこともできます。これらのシミを除去するには手間がかかります。
小傷からボディを保護する
カーコーティングによってボディに薄くて強度な被膜が作られます。この被膜が保護膜になって、小傷からボディを守るのもカーコーティングのメリットです。愛車を大切にしていても、小傷ができる原因はたくさんあります。
走行中に小石が飛んでくるとボディに小傷が付きます。またボディに付着したホコリや砂が原因で洗車傷が付くこともあります。ドアノブまわりは爪や鞄などがぶつかることで小傷が付きやすいですが、カーコーティングを施すことでこれらの小傷からボディを保護することができます。
※お車のメーカーや、コーティングの種類により、小傷のつきやすさは異なります。詳しくは店舗スタッフにご確認ください。
紫外線による色あせを防ぐ
紫外線を浴びることで車の塗装はダメージを受けます。紫外線が塗装の色素の化学結合を破壊するため、塗装面のツヤがだんだんとなくなり色あせてしまうのです。紫外線は車のボディにとって天敵であるといっても過言ではありません。
その点、カーコーティングを施した車は、コーティング部分が紫外線を受け止めるので、塗装面を保護してくれます。油断をしていると塗装面の劣化はじわじわと進行していくので、ツヤのあるキレイなボディを保ちたければカーコーティングを早めに施すといいでしょう。
売却時に査定額がアップする
カーコーティングを施した車は、色あせがなくツヤのある状態なので、見た目が良くなります。傷からも保護されているので、売却時に査定額がアップすることも考えられます。カーコーティングを施していることで、車が大切に扱われていることもわかるので、査定員に良い印象を与えることにもなります。
カーコーティングのデメリット
人によってはデメリットになり得ない場合もありますがいくつかあげておきます。
カーコーティングを施すには日数がかかる
本格的なカーコーティング専門店では、まずコーティング前の下地処理を丁寧に行うことがあり、下地処理とコーティング施工に最低でも丸一日程度かかる。また、コーティングの種類により、温度湿度を管理しながら硬化させる専門店の場合は、さらに1〜2日時間を要してしまう為、自分の愛車に乗れない期間ができてしまう。
施行料金が高額な傾向にある
その他には、ガラスコーティングは油脂成分を含まないため、ワックスなどと比較すると艶が豊かでないことや、施工料金が高額であるのもデメリットといえるでしょう。
施工料金に関しては、施工するコーティングや施工する店舗によって費用も大きく異なり、高い場合は20万円を超えるようなカーコーティングも…
もちろん、比較的安価なカーコーティングもありますが、艶や効果の持続は費用と比例しやすいといえるでしょう。